JAL「鶴丸」復活!?賛否両論、生まれ変わり象徴に?
会社更生手続き中の日本航空(JAL)が、ロゴマークの変更を検討していることが分かった。社内にはかつて使用していたロゴマーク「鶴丸」を復活させてはどうかという意見もあるという。ただ、鶴丸復活に難色を示す意見もあるうえ、ロゴマークの変更には億単位の費用がかかるため取引銀行団が反対する可能性もあり、実現するかどうかは不透明だ。
国土交通省関係者によると、日航内では現在、再生を果たして新たな日航に生まれ変わることの象徴として、新しいデザインのロゴの導入が検討されているという。
そのなかで、「昔の日航のシンボルだった鶴丸を復活させてはどうか」との意見が出ている。ただ、その一方で「新しい日航に生まれ変わろうとしているのに、昔のロゴを使うのはいかがなものか」との意見も。鶴丸の復活をめぐっては、賛否両論が出ている。
さらに「新しいロゴの導入には億単位で費用がかかるとみられている」(国交省関係者)ため、徹底的なリストラを求めている取引銀行団がロゴの変更自体を認めてくれるかどうか微妙なところがある。
鶴丸は、1954年に宣伝パンフレットなどに導入された。マークは、国際線開設に伴って導入された経緯もあり、日本を代表するタンチョウヅルがモチーフになっている。59年に商標として登録され、60年には機体のコックピット横に塗装された。
70年のB747就航にあわせて、尾翼にも大きく描かれるようになり、以降、ほとんどの機体にマークが付けられるようになった。
商社マンなど海外で働くビジネスマンにとっては、海外の空港などで鶴丸を見て日本を思い出すなど、思い入れの深いものになっていた。
日航関係者によると、「年配のお客さまのなかには『鶴丸を復活させてほしい』との声を寄せる方もいる」という。
2002年に日本エアシステム(JAS)との経営統合を機に、現在の「太陽のアーク」を基調にしたデザインに変更された。鶴丸は08年5月にすべての機体から姿を消した。
海外での認知度は依然高いという鶴丸は復活するのか、注目される。
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