スカイマーク、9月から神戸/茨城線運休へ−搭乗率は好調も安定運航に懸念


スカイマーク(BC)は9月1日から神戸/茨城線を運休する。これは自衛隊百里基地航空祭でダイヤの変更を求められるなどで、定期便の安定運航に支障が出ると判断したため。

 BCによると、同線は4月の搭乗率が78.2%、5月が75.6%と好調で黒字運航となっていたが、定期整備コストなどを含めると黒字に至っていなかった。まずは低価格帯の運賃設定で需要を創出し、その後増便し3便以上で運航することで完全な黒字化をめざしていたという。また、BCでは、コスト削減のため、茨城/神戸線では原則的に神戸到着後に神戸/沖縄線、沖縄/羽田線を運航することになっており、茨城で遅延した場合には羽田への到着時刻が遅れる可能性も懸念する。

 こうしたことから、運航スケジュールの変更や運航の休止の可能性による乗客への影響を考えると、増便は難しいと判断し、増便を見込んだ黒字化は難しいとして運休を決定した。運航再開のめどはたっていないが、茨城空港自衛隊間での民間共用スキームが見直されるまで運休するとしている。
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